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相談から装着まで!歯のセラミック治療の具体的な流れ
「セラミック治療に興味はあるけど、どんなことをするのか分からなくて不安…」。そう感じる方のために、ここでは、歯科医院でのカウンセリングから、美しいセラミックの歯が装着されるまでの、具体的な治療の流れをステップごとに解説します。治療の全体像を知ることで、安心して一歩を踏み出すことができるはずです。ステップ1:カウンセリング・診察・治療計画の立案 まずは、患者さんのお悩みや希望をじっくりと伺うカウンセリングから始まります。どんな色にしたいか、形にしたいか、予算はどのくらいか、といったことを歯科医師と共有します。その後、レントゲン撮影などでお口の中の状態を詳しく診察し、セラミック治療が適切かどうかを判断します。そして、最適なセラミックの種類や治療法、期間、費用などを盛り込んだ治療計画を提案してもらい、十分に納得した上で治療をスタートします。ステップ2:歯の形成(土台作り)と仮歯の装着 セラミックを被せるために、歯の形を整える作業です。虫歯がある場合は、まず虫歯を完全に取り除きます。そして、セラミックの厚みを確保できるよう、歯の全周を均一に削っていきます。この際、歯科医師はマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)などを用いて、精密な形成を心がけます。歯を削った後は、精密な型取りを行い、その日は「仮歯」を装着して帰宅します。仮歯があることで、見た目や食事に困ることはありません。ステップ3:色合わせ(シェードテイキング) 完成するセラミックの色を決める、非常に重要な工程です。歯科医師や専門の歯科技工士が、患者さんの隣の歯や全体のバランスを見ながら、専用の色見本(シェードガイド)を使って、最も自然に見える色を慎重に選び出します。ステップ4:セラミックの装着 約1週間から2週間後、精密な技術で作られたセラミックが完成します。まずは、仮歯を外してセラミックを試着し、色や形、適合具合、そして噛み合わせに問題がないかを、患者さんと一緒に細かくチェックします。全ての点に納得がいけば、専用の強力な接着剤で歯と完全に一体化させ、治療は完了です。美しく、機能的な歯の誕生です。