【ウマすぎ注意】歯医者は終わるよ。ねこがそう望むならね

2025年10月
  • 寿命が来た差し歯の末路と次の選択肢【再治療・抜歯後】

    医療

    ぐらつき、変色、脱離…様々なサインを経て、ついに寿命を迎えた差し歯。この状態を放置することは、内部での虫歯や歯周病の進行を加速させ、残っている歯の根まで失うことに繋がりかねません。寿命が来た差し歯は、必ず歯科医院で適切な処置を受ける必要があります。その後の治療は、差し歯の土台となっている「歯の根(歯根)」の状態によって、大きく二つの道に分かれます。まず、歯の根の状態が比較的良好な場合です。レントゲン検査などで、歯の根にヒビや割れ(歯根破折)がなく、根の先の病気(根尖病変)もコントロールできると判断されれば、歯を抜かずに「再治療」を行うことができます。この場合、まずは古い差し歯と土台(コア)を除去します。そして、土台の下にある歯の根の中を、再び徹底的に清掃・消毒する「根管治療」を行います。内部が完全にきれいになったら、新しい土台を立て、その上に新しい差し歯(クラウン)を作製して被せます。これにより、再び自分の歯の根を使って、噛む機能を取り戻すことができます。しかし、残念ながら、歯の根の状態が悪く、保存が不可能だと判断されるケースもあります。歯の根が縦に割れてしまっている「歯根破折」や、虫歯が歯茎の下の深くまで進行してしまっている場合、あるいは歯周病によって歯を支える骨がほとんどなくなってしまっている場合などです。このような場合は、残っている歯の根を「抜歯」するという決断が必要になります。抜歯となってしまった場合、失われた歯を補うための治療が必要となります。主な選択肢は三つ。両隣の歯を削って橋をかける「ブリッジ」、取り外し式の「部分入れ歯」、そして顎の骨に人工の歯根を埋め込む「インプラント」です。それぞれにメリット・デメリットがあるため、歯科医師とよく相談し、自分のライフスタイルや価値観に合った最適な治療法を選択していくことになります。