【ウマすぎ注意】歯医者は終わるよ。ねこがそう望むならね

歯科医師や歯科衛生士といったオーラルケアのプロフェッショナルは、患者さんにフロスの重要性を説くだけでなく、もちろん自分自身も毎日のケアにフロスを取り入れています。では、数ある製品の中から、プロは一体どのような基準で、どんなフロスを選んでいるのでしょうか。その選び方の極意は、「万人に共通の最高の一本はない。自分の口の状態を正確に把握し、最適な一本を見つけること」に尽きます。プロがフロスを選ぶ際、まず考慮するのが「自分の歯間の状態」です。歯と歯の間の隙間は、人それぞれ、また同じ口の中でも場所によって異なります。例えば、前歯は隙間なくぴったりと接しているけれど、奥歯は少し隙間がある、といった具合です。●歯間が狭い、詰め物や被せ物が多い場合：プロは、滑りが良く、切れにくい「ワックスタイプ」や、特殊な「PTFE（テフロン）素材」のフロスを選ぶことが多いです。スムーズに挿入でき、途中で切れてしまうストレスがないため、毎日のケアを快適に続けられます。●歯間が比較的広い、歯茎が下がり気味の場合：歯垢除去能力の高さを重視し、「エキスパンドタイプ」や「アンワックスタイプ」を選ぶ傾向にあります。唾液で膨らむエキスパンドタイプは、広い隙間にもしっかりとフィットし、歯茎に優しく、効率的に汚れを絡め取ることができます。アンワックスタイプは、その繊維で歯垢を削ぎ取るような感覚が、しっかりケアできているという実感に繋がります。また、ケアをする「目的」によっても、選択は変わります。虫歯予防を最優先するなら、コンタクトポイントを確実に清掃できる糸巻きタイプ。歯周病予防を重視し、奥歯の隅々までケアしたいなら、操作性の良いY字ホルダータイプ、といった使い分けも考えられます。私が個人的に長年愛用しているのは、あるメーカーのエキスパンドタイプのフロスです。歯間に挿入した時にふわっと膨らみ、歯の側面に密着して汚れを絡め取ってくれる感覚が、他の製品にはない満足感を与えてくれます。しかし、これはあくまで「私の口に合っている」というだけです。あなたにとっての最高のフロスを見つける一番の近道は、かかりつけの歯科医院で、歯科医師や歯科衛生士に相談することです。あなたの口の中を隅々まで知り尽くしたプロが、あなたのためだけの一本を、きっと推薦してくれるはずです。