子供が口を噛んだ!親ができる口内炎のケアと注意点
元気いっぱいの子供は、転んだり、食事に夢中になったりして、よく口の中を噛んでしまいます。傷口を見て、痛くて泣いている我が子を前に、親としてどう対処すれば良いのか、不安になる方も多いでしょう。子供の口内炎は大人と比べて治りやすい傾向にありますが、正しいケアで少しでも早く楽にしてあげたいものです。まず、子供が口を噛んでしまったら、保護者は慌てずに、まずは子供を落ち着かせることが大切です。そして、清潔な水で優しく口をゆすがせましょう。出血がある場合は、清潔なガーゼを小さく丸めて傷口に当て、数分間軽く圧迫して止血します。ほとんどの出血はこれで止まります。その後のケアで最も重要なのは、大人と同様に「清潔」と「刺激を与えないこと」です。食事は、子供が痛がらずに食べられるものを選んであげましょう。ゼリーやプリン、ヨーグルト、冷ましたスープ、細かく刻んだうどんなどが適しています。オレンジジュースのような酸っぱいものや、お菓子などの硬いものは避けてください。うがいも有効ですが、子供は刺激の強いうがい薬を嫌がることがあります。子供用の甘い味付けのものや、刺激の少ないタイプを選ぶか、ぬるま湯に塩を少し溶かした塩水でうがいさせるのも良いでしょう。市販薬を使いたい場合は、必ず年齢制限を確認し、子供に使用できると明記されているものを選びます。ただし、嫌がる子に無理やり塗ったり貼ったりするのは逆効果になることもあります。まずは食事の工夫と清潔を第一に考えましょう。もし、痛みのために食事が全く摂れない、水分も嫌がる、機嫌が極端に悪い状態が続く、あるいは二週間近く経っても治らないといった場合は、かかりつけの小児科や小児歯科に相談してください。親の優しい言葉と正しいケアが、子供にとって一番の薬になります。