「ブリッジの治療は、何回くらい歯医者に通えば終わるの?」これは、治療を始める多くの患者さんが抱く疑問です。ブリッジ治療は、インプラントのように長期間を要するものではありませんが、いくつかのステップを踏む必要があり、ある程度の通院回数と期間がかかります。ここでは、一般的なブリッジ治療の流れを解説します。ステップ1:診察・カウンセリング・治療計画 まずは、失った歯の状態や、土台となる両隣の歯の状態を、レントゲン撮影などで詳しく診察します。そして、ブリッジが最適な治療法かどうかを判断し、使用する素材や費用、治療期間などを盛り込んだ治療計画を立てます。患者さんが十分に納得した上で、治療を開始します。ステップ2:支台歯形成(歯を削る) ブリッジを被せるために、土台となる両隣の歯(支台歯)を削って、形を整える作業です。麻酔をしてから行うので、痛みを感じることはありません。歯の全周を均一に、精密に削っていきます。ステップ3:型取りと仮歯の装着 形を整えた歯の精密な型取りを行います。この型を基に、歯科技工士がブリッジを作製します。型取りが終わったら、削った歯を保護し、見た目や食事に困らないように「仮歯」を装着します。この日の治療はここまでです。ステップ4:ブリッジの装着と噛み合わせ調整 約1週間から10日後、完成したブリッジが出来上がってきます。まずは仮歯を外し、完成したブリッジを実際に口の中に装着してみて、色や形、適合具合を確認します。そして、噛み合わせの高さなどを、専用の紙を噛みながらミクロン単位で精密に調整していきます。全てに問題がなければ、歯科用のセメントで最終的に合着し、治療は完了です。以上の流れから、通院回数は、通常3回から4回程度、期間としては2週間から1ヶ月程度が目安となります。ただし、土台となる歯が虫歯であったり、神経の治療(根管治療)が必要であったりする場合は、その治療のためにさらに数回の通院が必要となり、全体の期間も長くなります。
ブリッジができるまで!通院回数と期間の目安