歯が欠けてしまった時、歯科医院でどのような治療が行われるのか、また費用はどれくらいかかるのか、多くの人が不安に思うことでしょう。治療法は、歯が欠けた範囲や深さ、そして神経にまで影響が及んでいるかどうかによって大きく異なります。一週間放置したことで、より複雑な治療が必要になる可能性も念頭に置くべきです。まず、ごくわずかにエナメル質が欠けた程度であれば、特に治療はせず、鋭利な部分を丸めて滑らかにし、経過観察となることもあります。欠けた範囲が比較的小さく、象牙質に達しているものの神経には遠い場合は、「コンポジットレジン修復」という治療が一般的です。これは、歯科用の白いプラスチックを直接歯に盛り付け、光を当てて固める方法です。保険適用で治療でき、治療も一日で終わることがほとんどです。費用も数千円程度で済むため、最も負担の少ない治療と言えるでしょう。欠けた範囲がもう少し大きい場合は、「インレー」と呼ばれる詰め物で修復します。型取りをして、歯科技工所で金属やセラミックの詰め物を作成し、後日セメントで装着します。保険適用の金属なら一万円前後、見た目の良い自費のセラミックだと数万円からが目安となります。さらに欠損が大きく、歯の大部分を失ってしまった場合は、「クラウン」という被せ物で歯全体を覆う治療が必要です。これも型取りが必要で、神経の治療が必要になるケースも多くなります。保険適用の金属冠から、自費のセラミック冠まで材質は様々で、費用も数万円から十数万円と幅広くなります。重要なのは、放置すればするほど、小さなレジン修復で済んだはずが、インレー、クラウンへと、より大きく歯を削り、費用も時間もかかる治療へと移行していくという事実です。一週間の放置は、この選択肢を狭める行為に他なりません。まずは診察を受け、自分の歯がどの段階にあるのかを正確に把握することが、最善の治療への第一歩です。