片側の喉と歯を襲う激しい痛みは、仕事や日常生活に大きな支障をきたします。すぐに病院に行けない時、少しでもこの辛い痛みを和らげたいと願うのは当然のことです。ここでは、専門的な治療を受けるまでの間、自宅でできる応急処置の方法をいくつかご紹介します。ただし、これらはあくまで一時的に症状を緩和させるためのものであり、根本的な解決にはならないことを理解しておくことが重要です。まず、最も手軽で効果的なのが「患部を冷やす」ことです。痛む側の頬や顎の外側から、タオルで包んだ保冷剤や氷嚢などを当てて冷やします。冷やすことで血管が収縮し、炎症による腫れや神経の興奮を抑え、痛みを鈍らせる効果が期待できます。ただし、冷やしすぎには注意し、感覚がなくなったら一度離すようにしましょう。次に、市販の鎮痛剤の服用も有効な手段です。ロキソプロフェンやイブプロフェンといった成分を含む痛み止めは、炎症を抑える作用もあるため、痛みの緩和に役立ちます。ただし、薬にアレルギーがある方や、他の病気で治療中の方は、必ず薬剤師に相談してから服用してください。また、口の中を清潔に保つことも大切です。殺菌成分の入ったうがい薬や、ぬるま湯に塩を溶かした塩水で優しくうがいをすることで、細菌の増殖を抑え、炎症の悪化を防ぎます。食事は、香辛料の効いた辛いものや熱すぎるもの、硬いものなど、患部を刺激するものは避け、おかゆやスープ、ゼリーなど、喉ごしの良い柔らかいものを選びましょう。これらの応急処置で痛みが一時的に和らいだとしても、根本原因が解決したわけではありません。症状が落ち着いているうちに、できるだけ早く専門医の診察を受けてください。