「うちの子の歯、これで全部なのかな?」「子供の歯って、全部で何本あるんだろう?」赤ちゃんに最初の歯が生え始めると、多くの親御さんがこんな素朴な疑問を抱きます。子供の歯、すなわち「乳歯」は、永久歯とは本数も性質も異なります。この記事では子供の歯(乳歯)は全部で何本あるのかや、生えそろう時期について詳しく解説します。まず、結論から言うと、乳歯は全部で「20本」です。上の歯が10本、下の歯が10本、きれいに生えそろうことになります。この20本の歯は、一度に生えるわけではありません。赤ちゃんの成長と共に、一本、また一本と、順番に顔を出してきます。最初の歯が生え始めるのは、一般的に生後6ヶ月から8ヶ月頃。下の前歯から生えてくることが多いです。そして、全ての乳歯20本が生えそろうのは、おおよそ2歳半から3歳頃になります。この時期になると、子供は大人と同じように、様々な食べ物を自分の歯でしっかりと噛み砕けるようになります。乳歯は、いずれ永久歯に生え変わるからといって、決して軽視してはいけません。乳歯には、食べ物を噛み砕くという大切な役割の他に、正しい発音を助けたり、顔の形を整えたり、そして何よりも、後から生えてくる永久歯が正しい位置に並ぶためのスペースを確保するという、非常に重要な役目があるのです。この20本の乳歯を、虫歯などから守り、健康な状態で次の永久歯へとバトンタッチさせてあげることが、子供の将来の口腔健康にとって不可欠となります。