子供の成長は一人ひとり違うもの。それは、歯の生え方についても同じです。周りの子と比べて「うちの子は歯が生えるのが遅いかも」「歯の本数が少ない気がする」と、心配になる親御さんもいるかもしれません。ここでは、あくまで一般的な目安として、年齢別に子供の歯が何本くらい生えているのかを見ていきましょう。●生後6ヶ月~1歳頃:下の前歯から生え始め、最初の誕生日を迎える頃には、上下の前歯が4本ずつ、合計8本くらい生えている子が多いです。この時期は、歯が生え始めるサインとして、よだれが増えたり、機嫌が悪くなったりすることもあります。●1歳半頃:前歯の隣に、最初の乳臼歯(奥歯)と乳犬歯(糸切り歯)が生え始め、合計で16本くらいになります。奥歯が生えてくると、食べ物をすり潰すことができるようになり、食べられるものの幅がぐっと広がります。●2歳半~3歳頃:一番奥に、第二乳臼歯が生えてきて、ついに乳歯20本が全て生えそろいます。これで、子供の歯並びは一旦完成形となります。●3歳~6歳頃:乳歯20本が生えそろった状態が続きます。この時期は、顎の成長と共に、歯と歯の間に少しずつ隙間ができてくるのが理想的です。これは、後から生えてくる、乳歯よりも大きな永久歯が並ぶための大切なスペースとなります。これらの本数や時期は、あくまで平均的な目安です。数ヶ月程度のズレは、全く心配いりません。しかし、1歳を過ぎても一本も歯が生えてこない、あるいは3歳半を過ぎても全ての歯が生えそろわないといった場合は、一度かかりつけの小児歯科に相談してみると良いでしょう。レントゲンを撮ることで、歯茎の中で歯がどうなっているかを確認することができます。